事務所通信 平成20年10月号掲載
簿記講座
 私の事務所において6月から始めた簿記講座全16回が9月26日をもって終了しました。少人数ではありましたが、熱心に通ってきていただきありがとうございました。
 さて、大抵の経営者は会計を知っていたから商売を始めたわけではなく、技術があるとか、営業が得意だとかその業種の仕事が出来るから始めたという方が大半だろうと思います。
 そうした場合、会計を知らないのが当たり前であり恥じることはありません。しかし、会計を知らないままでもいけません。
右肩上がりの時代であれば、たとえ会計を知らなくても結果オーライとなったこともあったでしょう。
 しかし、売上が伸ばし難く、利益の薄い昨今の情勢においては、会計が解らなくては、羅針盤のないまま航海を続けていることに等しいものとなります。
少なくとも決算書を読む力は持ちたいものです。
 金融機関の方と融資の交渉をするにしても、経営者自らが、数字で語ることが出来るか否かは大変重要です。
 今回簿記講座を開催するに当たり、時間がとれないと言うことで断念された方もあったようですので、次回はもう少し内容・テキストを工夫し、短期間での開催を考えてみたいと思います。

 ところで、最近盛和塾の例会で中卒の方の経営体験を聞く機会がありました。売上高1億7700万円、経常利益1710万円という利益率の高い企業ですが、盛和塾に入る前は「貸借対照表」という字さえも読むことが出来なかったと話されていました。
 一生懸命勉強されたであろうということを想像し、同時に、学び始めることに遅すぎると言うことはないと確信しました。
                            所 長  須 田 幸 英
                               事務所通信 10月号掲載
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